上本町・上六うえいくネット-食べる-遊ぶ-暮らす-学ぶ-装う-泊まる

文字サイズ(大) 文字サイズ(標準)


愛らしく、しかし整然と
獅子舞_1
邪気を払うといわれる獅子舞。いくたま夏祭の獅子舞は、別名「子供獅子」とも呼ばれ、子供たちによって行なわれるのが特徴です。揃いの法被を着た子どもたちが練り歩く姿はとても愛らしく、見る人々をなごませます。
 昨年はほんの小さな子供たちから中学生まで、200名以上も参加をしました。可愛らしい姿の一方で、この晴れの日に向けて一生懸命練習をした子供たちは、舞にお囃子の太鼓と、見事に統制のとれた巡行を見せてくれます。

自由な発想が生んだ獅子舞
獅子舞_2
獅子舞は、氏地の中でも、旧南区の人々によって行なわれています。その起源は、昭和の初めころに、地区の方が、個人で獅子舞を手に入れ、一人で練り歩いたことから始まるとされています。これをきっかけに人数が増え始めて、大勢で練り歩く姿になったのだそうです。そう、以前の獅子舞は大人が舞っていたのです。
 その後住民の減少とともに子供が少しずつ参加するようになり、それが徐々に子供たちの獅子舞へと変化していきました。

元気に舞う姿をこれからも
獅子舞_3
獅子舞は子供たちが主役であるため、少子化の波をもろに受けました。平成に入ってから徐々に参加人数が減り、一時は中断されていました。それが現在のように再開されたのは、伝統を守っていきたいという、地域の方の熱い思いによるものです。
 現在では、苦労して再開したこの獅子舞をこれからも伝えていくため、人材育成を目的とした笛、太鼓の指導が定期的に行なわれるようになりました。