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寒晴れや七坂めぐる七名水...俳句便り
2010/03/19 情報UP!

1月の末に四天王寺界隈を巡った、俳句会のグループの方から届いた作品をご紹介いたします。
たくさんの、素晴らしい句の中から、素人目でいくつか選ばせていただきました。
ご紹介の時期が遅れ、少し季節感がずれてしまいましたが、この辺りの情景を思い浮かべていただけたら…。
伶人の春の雅楽の聞こえくる(順子)
伶人とは雅楽を奏する人たちのこと。七坂は清水坂天神坂に挟まれた地域が伶人町(れいにんちょう)。
古くから四天王寺舞楽法要などに奉仕した天王寺楽所所属の伶人の屋敷があったことに由来する地名です。今でも毎年4月22日四天王寺の聖霊会では舞楽法要が行われ、雅楽も楽しむことができます。昨年は特集で聖霊会を取り上げました。
天王寺蕪を井戸に閉じ込めぬ(景昌)
「名物や蕪らの中の天王寺」という与謝蕪村の句にも出てくる天王寺蕪は、なにわの伝統野菜の一つ。明治の俳人、正岡子規も「此頃は蕪曳くらん天王寺」と詠むほど、かつては全国的にも有名だったようです。
冬凪の口縄坂を抜けにけり(やす子)
雛市へ口縄坂をころがりて(明澄)
女学生育つ三寒四温かな(尚子)
北から真言坂源聖寺坂口縄坂愛染坂清水坂天神坂逢坂とそれぞれに特徴のある天王寺七坂。その昔、坂を下りた辺りまで海だったと言われていますが、今は人形問屋の集う松屋町。また、口縄坂の途中には夕陽ヶ丘女学校がありました。
愛染の名水細し恋の猫(八重子)
愛染さん詣る駒下駄木の芽坂(じろう)
明王に一灯ゆるぶ春隣(ひろむ)
愛染坂を上りきったところにある愛染堂。その多宝塔は大阪市内最古(1597年再建)の木造建造物で、国の重要文化財となっています。金堂に奉られている愛染明王は縁結びの本尊としても有名。もちろん、映画「愛染かつら」で知られる、愛染かつらの古木も境内にあります。
草萌えやや墓石なき墓あちこちに(洋子)
上町台地には文学や医学などの発展に貢献した先人たちだけでなく、知られざる多くの方々の墓が多くあります。
玉手瀧凍みる生駒の旅の果て(美佐子)
大阪市内唯一の滝、玉手の瀧は京都の清水寺を模して造られた、同名の清水寺にあります。玉手の瀧は七名水には数えられていませんが、上町台地の水は生駒からの伏流水が地下を通ってきていたと言われています。

この度、掲載にご協力くださった、句会は「たまき」という、角川俳句年鑑にも掲載されている団体です。平成13年に句報を創刊して以来、年1回刊行。会員の中には地元、大阪府立高津高等学校高校の方もおられるとか。
寒晴れや七坂めぐる七名水(妙子)
うえいくネット発行の七坂&七名水周辺イラストマップをお送りしたのがご縁で、このページを作ることができました。これまでに、多くの方々にご協力いただき、制作、設置、配布してまいりましたうえいくネットのイラストマップ。市外の町会やウォーキングサークルなどたくさんのグループの方から送付のご要望を頂き、お送りいたしました。このような作品やご感想などお寄せいただき、とても励みになっております。この場を借りまして、皆様の温かい励ましとご支援に御礼申し上げます。
80円切手を同封の上、送り先と部数を記載して、下記までお送りください。
【うえいくネット】〒543-0002 大阪市天王寺区上汐 3-2-20